連載「どうしたら仕事は楽しくなるのだろう?」の第4弾です!
今回は人事編として、経営管理部グループリーダーの関川さんにインタビューを行いました。経営管理部で2007年から現在まで約15年、rakumo を長らく支えてきた関川さんは、どのように自身の仕事と向き合っているのかを探りました!皆様が働くうえでのヒントになれば幸いです。
営業からスタートしたキャリア
編集者:今回はよろしくお願いします!簡単に、自己紹介と業務内容のご説明をお願いします。
関川:経営管理部の関川と申します。経理、総務、人事、労務グループで管理職をしています。具体的には、部やグループ、メンバーの目標設定や、定期的な1on1を実施しています。よろしくお願いします。
編集者:社内ポータルでご経歴を確認したところ、以前は営業をされていたんですね。
関川:そうなんです。最初は大学を卒業して新卒で人材派遣の会社に入社し、4年間営業を行っていました。
編集者:営業からキャリアをスタートした理由は何ですか?
関川:理由はすごくしょうもないのですが、当時は就活を真面目にやっていなくて(笑)。大学三年生の時に適職診断を受けて、そこで「営業」と出てきたからです。全然興味はなかったのですが、「営業に向いているんだ」みたいな感じで決めました。やりたい仕事は特になかったので業界も絞らずに説明会や面接を受けていました。学生の時は接客業でずっとバイトしていたので、人と関わる仕事が良いかなという考えで派遣会社に入社しました。
編集者:そうだったのですね!人材とITで業界は違っても、「働き方」という点ではrakumoと共通していると思うのですが、人々の働き方への関心があったということですか?
関川:そんなに高尚な理由ではまったくなかったです(笑)。とりあえず営業が向いていて、人と関わることが好きだから、じゃあ人材かな?という理由です(笑)。
編集者:実際、入社されて4年ほど派遣会社で働かれてみてどうでしたか?
関川:そうですね、入社した時はそんなにやりたい仕事ではないと思いつつ、3年間は絶対やめないと決めて入社したのですが、その3年間はひたすら耐える修行でした(笑)。朝から夜10時半〜11時まで毎日仕事をして、しかもクレーム対応が多くて。それで精神を病んで1,2か月で辞めてしまう人もすごく多かったですね。でも3年いると業務がルーティン化してきたので、辞めたくなったら辞めようと思っていました。
編集者:やりたいことがあったわけではなかったのですか?
関川:実家に住んでいたので、お金はそこそこ貯まっていたんですよね。それで、とりあえずお暇(いとま)をということで、無職の期間を設けました。
経理にキャリアチェンジしてからの15年間
編集者:そこから経理を目指し始めたのはどのような経緯があるのでしょうか。
関川:私が在籍していた派遣会社は、一般事務や営業事務、貿易事務など、女性の事務派遣をしている会社だったのですが、派遣社員の方と一緒に職場見学に同行して仕事内容を聞いたり、就業中の派遣さんのフォローもするんですね。お悩み相談や契約更新など、派遣さんからのお話を聞くことが多かった中で、経理事務の話を聞く機会もありました。元々数字が好きだったのと、わりと細かい性格なので、「もしかして、自分は経理に向いているのではないか」と思い、次は経理を目指そうということになりました。
無職の1年間は、経理事務の仕事に就くために簿記とパソコン系の資格を取得したり、各地に旅行へ行ったりしていました。
編集者:そうなんですね。1年間休職した後、どのような経緯でrakumo に入社されたんですか?
関川:当時、私はいわゆる第二新卒という状態で、未経験職種への転職だったため就活しても書類選考で結構落ちていたのです。そんな中、人材紹介会社に紹介されたのがrakumoでした。というわけで、知り合いの紹介等ではなく、たまたま紹介されて、面接でお会いしたのが御手洗さん(社長)でした。
編集者:なるほど。rakumo を選んだポイントは何でしょうか?
関川:今でもすごく覚えていますが、面接が終わりエレベーターに乗る際も、非常に丁寧なお見送りをいただきました。社長が誠実なお人柄という点は非常に好印象でしたね。
編集者:人柄が出てる感じですね(笑)。前職を4年で転職された一方、そこから約15年間 rakumo に勤めていらっしゃるわけですが、長く勤められる秘訣はなんだと思いますか?
関川:当時は経理の経験を3年くらい積んだら転職しようと考えていました。でも、入社してみたらやりたかった経理の仕事もできていますし、給与計算など、経理以外の仕事も幅広く任せてもらえて、それが私としては楽しかったです。そういうこともあったので、特に辞めたいという気持ちが起こらないまま現在まで働けていますね。
15年同じ会社で同じ部署にいるのですが、会社が大きくなるにつれて仕事内容も次々と変化するので、とにかく飽きませんね。私は元々飽きっぽいので、ずっと同じルーティンで何年も働いていたら絶対辞めたくなってしまうと思うのですが、そういう気持ちにならないくらい変化が多い会社です。
編集者:会社が大きくなって、社員の人数も増えてきたと思うのですが、rakumo社員はどのような方が多いですか?
関川:日本技芸(旧社名)時代と若干変わったのですが、昔も今も個性的な人が多いですね(笑)。けれども、嫌な人みたいな人はいなくて、営業部門と管理部門間でのバチバチした対立もなく、穏やかで協力的な人が多いです。
働くためのコツは”メリハリ”
編集者:なるほど。関川さんだけの軸を見失わずに働くコツは、何かありますか。
関川:やはり、オンとオフのメリハリをきっちりつけて仕事をすることですかね。私は管理職で労働時間の縛りがないので、実は、土日に働いても良いのですが、絶対働かないようにしています(笑)。金曜日に仕事が終わった後は、仕事のことはバッサリ忘れて遊ぶという風に切り替えています。
編集者:以前からそうした意識を持たれていたんですか?
関川:そうですね。前職でもそれは意識していて、会社を出たら携帯の電源は速攻オフにしていました(笑)。
編集者:徹底していますね(笑)。私自身、メリハリをつけるのが苦手なので、課題に感じています。休日でも、自分の業務のことを考えたりしてしまうし。
関川:考えているだけでしたら私もあるのですが。例えば、お風呂に入っている時にぼーっとお仕事のことを考えたりはしても、パソコンは開かないという感じですね。
編集者:なるほど。実際の作業には移らないようにしているんですね。
チャレンジと成長が続いていく
編集者:「次のいつもの働き方」という会社のミッションが掲げられていますが、今後どのようにご自身の働き方を変えて行ったり、ご自身の大切なものを守っていこうと思っていますか?
関川:働き方を変えたいとは特に考えていないです。やらずに拒否はしないタイプなので、基本すべき仕事は、やるというスタイルで考えています。
編集者:来るもの拒まずのような?
関川:そうですね。rakumo の場合、来年も再来年も絶対何かあるなという予感しかないので、まぁ、また仕事増えるだろうなという気持ちでいます(笑)。
編集者:仕事が増えることに対しての抵抗感はないのでしょうか?
関川:新しい仕事が増えることに関しては抵抗感はないです。ルーティン業務が1.5倍になりますということでしたら気が重いですが、別の新しい仕事があれば「まずは、やってみよう!」という気持ちになります。
編集者:新しいことを重荷に感じないんですね。
関川:最初は、「興味が湧かないな」、「私にあまり向いていなさそう」と思っても、とりあえずやってみたら、意外と面白いということが結構ありますね。
会社が上場を目指して、開示書類という膨大な資料をつくるとなったときも、最初は「プレッシャーだな...」という気持ちになったのですが、やってみたら結構面白いですし、意外とどうにかなったので、とりあえずやってみようという気持ちは強いです。
編集者:なるほど。大きなチャレンジをしていくというよりは、小さなチャレンジを積み上げていくという感じでしょうか。
関川:私はそのタイプだと思います。大きな野望や野心があるわけではないので。もし私が大きな野望みたいなものを持っていたら、15年もrakumo にいなかったのではないかなと思うんです。自分の野望と会社の野望の方向が同じでしたら、やっていけると思うのですが、多分そこはズレるんですよね。それで多くの人が「私はこれがやりたいけれど、今の会社では実現できないから他にいこう」と転職をすると思うのです。けれど、私は大きな野望があるわけではないので、この会社にいればチャレンジできますし、自分もそれで成長できると感じています。
編集者:大きな野望でなくても、チャレンジと成長が続いていく状態が、ご自身のスタンスとマッチしているんですね。
関川:私は管理部に所属していて、まとめる方の役なのでそれがはまっただけだとは思うのですが。向き不向きもあるので。会社も全員野望を持ってる人が欲しいと思っていないと思います(笑)。
編集者:全員がそうだとちょっと息苦しそうですね(笑)。個々人の役割がある中、自分にあった働き方が見いだせるのは、すごく幸せですね。今回は貴重なお話をありがとうございました!